増減率の考え方:なぜ元の値が重要なのか

注文が60件増えても、小さな店には大きな伸び、大きな店には小さな変化かもしれません。増減率は、その差を元の規模に照らして表します。差だけでなく、出発点の値が重要です。

新しい値を元の値と比べる

増減率 = (新しい値 − 元の値) ÷ 元の値 × 100です。元の値が正なら、プラスは増加、マイナスは減少を示します。値を入れ替えると、符号だけでなく分母も変わります。

同じ条件で比べましょう。1か月分と1か月分、または同じ容量の商品で値上げ前後を比べます。計算自体が正しくても、数量や期間の違いは解消できません。

参考資料: BLS — Calculating percent changes

パーセントポイントは別の問いに答える

成功率が4%から5%になったとき、差は1パーセントポイントで、元の水準に対する増加率は25%です。前者は割合の動き、後者はその動きを出発点と比べた大きさを示します。

結果を伝えるときは両方の値を書きます。「25%増」だけよりも「4%から5%へ」の方が誤解されにくくなります。

増減率だけでは分かりにくい場合

元の値が0なら、通常の式では増減率を定義できません。「100%増」とせず、「0から12へ」と伝えます。赤字から黒字に変わった場合も、金額と差を示しましょう。符号付きの割合だけでは、何が改善したか分かりにくいことがあります。

連続した増減率は単純に足せません。80から100へは25%増ですが、80へ戻るときは20%減です。2回目の出発点の方が大きいためです。

例:注文数の伸びを読む

架空の店で、同じ長さの期間に注文が240件から300件になったとします。増加は60件で、60 ÷ 240 = 0.25、つまり25%です。これは計算例であり、実在する店やサイトの測定値ではありません。

その後300件から240件に減ると、増減率は−60 ÷ 300 = −20%です。割合の横に元の件数も残しておくと、なぜ25%減ではないかを説明できます。

参考資料