CAGRを読む:2つの時点を結ぶ率であり、途中の変化ではない
異なる期間の成長を比べるには整理が必要です。CAGRは開始値と終了値をつなぐ一定の年率に換算しますが、途中の動きまでは示しません。
単純平均ではなく、同等の成長率
毎年複利で適用すると既知の終了値に達する率を求めます。式は100 × [(終了値 ÷ 開始値)^(1 ÷ 年数) − 1]です。MicrosoftのRRIが記す同等の率の式であり、期間を年で数えると年率になります。
総成長率は開始値に対して終了値がどれだけ増えたかという別の問いです。その割合を年数で割るだけでは複利効果を無視するため、通常はCAGRと同じになりません。
年の名前ではなく、経過した間隔を数える
2023年初めから2025年初めまでは2年です。2023、2024、2025という3つの表示があっても3年間にはなりません。同じものを比較可能な時点で測り、実際の経過期間を使います。
同じ定義の年間注文件数なら比較できる場合があります。1か月の売上と1年の売上、または違う単位を比べても、年率に直すだけで正しくはなりません。最初に両端の意味を確認します。
2つの値からは証明できないこと
安定して増えた系列と、急増してから下がった系列は、開始値・終了値・CAGRが同じ場合があります。この率だけで安定性、リスク、成長の継続は判断できません。
モデルでは開始値、終了値、期間がすべて正である必要があります。途中の入出金を成長から分離せず、キャッシュフローの収益率も計算しません。それらが重要なら両端の率だけでは答えになりません。
2年で年間注文が400件から625件へ
同じ定義の年間注文件数が、2年間隔の観測で400から625になったとします。係数は625 ÷ 400 = 1.5625、平方根は1.25なのでCAGRは25%です。総成長率は56.25%であり、年率は28.125%ではありません。
400、500、625の推移は毎年一定の25%成長です。400、800、625でも最後の年に減っているのにCAGRは同じです。この比較は途中の観測が重要で、数値だけでは翌年を予測できない理由を示します。